ご先祖さまの証文のせいで、ホテル王と結婚させられ、ドバイに行きました

 CAさんが、
「お二人でグラスをカチンと合わせてるところとかどうですか?」
と笑顔でアドバイスしてくれたので、そのようなポーズを撮ってみた。

「もっと笑ってください」
と言われ、笑おうとしたとき、真珠が自分の膝に置いていた手の上に桔平がその手を重ねてくる。

 やめてください。
 笑顔が引きつります……と思いながらも、なんとか笑ってみた。

 出来上がった写真を桔平は書類でも確認するような表情で見て、
「よし、これで完璧だな」
と頷く。

 この人とは永遠にラブラブな雰囲気を醸し出せそうにないな……と真珠は思った。