ご先祖さまの証文のせいで、ホテル王と結婚させられ、ドバイに行きました

「寒いな。
 入るか」
と桔平に促され、歩き出す。

「今日はここでゆっくりしてろ。
 二泊はした方が楽しめるだろうと思って、それで頼んであるから。

 ああ、ひとりで寂しいのなら誰か寄越すぞ」

「えっ? ほんとですか?」

「六十代、七十代、八十代、どのじいさんがいい?」
と桔平は微笑む。

 だから、何故、じいさん限定なのですか……と思いながら、真珠たちは暖かい室内に入った。