ご先祖さまの証文のせいで、ホテル王と結婚させられ、ドバイに行きました

 でも、そういえば、修学旅行はツインルームだったけど。

 友だちも疲れて爆睡してたし。

 モルディブ旅行はヴィラが広かったから、バラバラに寝てたし。

 部活の合宿はお寺に雑魚寝で、みんな寝相が悪かったから、誰がどう動いたかなんてわかる状態じゃなかったし。

 今まで、自分は寝相悪くないんだと思ってたけど。

 ほんとうは、何処かぐるっと一周して戻ってきてるだけだったのだろうか……と不安になる真珠に桔平は着替えるように言う。

「上になにか羽織れ、寒いぞ。
 二人で砂漠の夜明けを見よう。

 見たらまた寝ていいから」

 俺の上着も貸してやる、という桔平に、はいはい、と笑う。

 楽しそうで、ちょっと子どもみたいだな、と思いながら、真珠は急いで着替えた。