ご先祖さまの証文のせいで、ホテル王と結婚させられ、ドバイに行きました

 


 その頃、寝ようとした桔平は困っていた。

「こっから先は俺の陣地だと言ったよな……?」

 爆睡した真珠は転がって桔平のところまで来ていた。

 可愛い真珠の寝顔がすぐそこにある。

 ……このまま寝るべきか。

 ソファで寝るべきか。

 迷っているうちに、真珠はまた元の位置に戻っていってしまっていた。

 ホッとしたような残念なような……と思いながら、桔平は真珠に背を向け、布団にもぐる。