ご先祖さまの証文のせいで、ホテル王と結婚させられ、ドバイに行きました




 砂漠のホテルにも、たくさんのペットボトルの水が用意してあった。

 日本にいるときより、よく水飲んでる気が……と思いながら、真珠はそれを飲む。

 寝室に戻ると、桔平はベッドの自分の陣地だと言った方に座り、顔も上げずにノートパソコンを打っていた。

「おやすみ。
 襲うなよ」

「襲いませんよっ」

「……まあ、キスしたら、他のことしてもいっしょだろうとは思ってるんだがな」

「全然違いますよ……」
と言う真珠は一応信用して、自分の陣地に寝てみた。

 桔平とは反対側を向き、目を閉じる。

 カチャカチャ、パソコンを打つ音を聞いているうちに、疲れていたのか、あっという間に眠りに落ちていた。