ご先祖さまの証文のせいで、ホテル王と結婚させられ、ドバイに行きました

 


 やがて、ショーが終わり、真珠は帰り支度をしながら、砂漠の上の星々を見つめた。

「素敵ですね、砂漠の星空。
 ちょっと帰りたくない気分です」

 そう真珠が言うと、桔平はなにか考えていたようだった。

 出発を待つ間、仲良くなった他の観光客の人たちと英語とボディランゲージで語り合っていると、桔平が肩を叩いてきた。

「その車には乗るな」

 乗るとなにかがあるのですかっ!?
と思わず身構えてしまったが、

「ホテルが迎えの車を出してくれたそうだ」
と桔平は言う。

「ホテル?」

「砂漠から帰りたくないんだろ?」

 そう桔平は言ってきた。