夜が明けぬなら、いっそ。





許される限り、ずっと一緒に居たかった。

許されるなら…お前との未来を手にしてみたかった。


伝えたいことだってたくさんあった。

言いたいことも、どうしてあの時あんなふうに言ってしまったんだろうって。

そんな後悔ばかりだ。



「けい…しゅ……、雪……、きれいだよ───…」



お前と出会った季節だ。
お前に“小雪”と名付けられた季節だ。

そんなものが、私の目の前に広がっているよ。


もしまた、どこかで会うことが出来たら。

そのときは水仙の花言葉じゃなく、今度はお前が好きな花を知りたい。

お前のことを、もっとたくさん知りたい。



『こゆき、小雪、』



どこからか、遠く、遠くから、そんな声が聞こえてくる。

つうと流れる涙を拭ってくれるような優しい声が聞こえた。



『行こう、小雪。俺をたくさん責めて、たくさん恨んで』



恨めるわけがない。

こうして会いに来てくれたんだから、それだけで十分だ。


お前が私のためを思って冷たく突き放したことも知っていた。

だけど不器用なお前は、結局最後まで優しいままだったけれど。