「…冗談ですよね?」
「……んー。冗談にして欲しければ努力する、と言いたい所だけどね。いくらなんでも、それは無理かな」
「本気、なんですか?」
「…あたし、冗談でわざわざこんなコト言わない…」
恐る恐る部誌から視線を先輩の方に向けると、照れ臭そうで、何処か不安に揺れてる瞳と目が合った。
ほんのりとピンク色に染まってる頬を見て、体温が1度くらい…急激に上がった気がする。
「…な、んで…」
「だって、こーたが悪い!…こーたが、あたしのこと…無視するから」
「そんなこと…っ」
「してないって言い切れる?……突然、何も言わずにあたしと組んでやってたこと全部他の人とチェンジしたくせに!」
「…それは」
「…嫌われたんだって、思った。でも、その理由がどうしても分からなかった。…だから、今日…此処に残ってたの」
覗き込んでくる先輩の瞳は、悲しみの色に濡れていた。
ゆらゆらと揺れる瞳を見つめていたら、そこからツツと透明な雫が溢れ出していく。



