「…まだ、いたい?」 「え…?」 「まだ、胸…痛い?」 「…あ、…はい…。」 「じゃあ…」 そんなオレに、桜先輩は静かに質問をしてくる。 オレが顔を見ずにその質問に短く返事をすると、席を立って傍まで近寄ってきて…。 ぎゅうっ 「痛いの痛いのとんでけ~!」 何か柔らかいものがオレの頭を包み込んで、頭の上でそんな声が聞こえた。 先輩の腕の中に抱えられてると状況を把握するには時間が掛かって…。 その間に、先輩はするりとオレから離れていってしまう。