「それって、誘ってるってこと?」 怪しげに笑った廉くんは、前髪を鬱陶しそうにかきあげた。 「監禁されても文句言えねぇよな?」 え? かんきん? 廉くんに腕を引かれ部屋に入っていく。 きっと、白と黒で統一されたこの部屋は廉くんの部屋だろう。 でも、そんなことより気になるのは、壁に貼られている 私の写真。 え、 そのどれもが、隠し撮りばかりだ。 なに、これ 隙間という隙間に私の写真が、貼られている。 なかには、授業中のものもある。どうやって撮ったんだろう。