千井くんと真生が言い争いのような、そうでもないような議論を展開しはじめる。
千井はどーだ、マオマオはこーだ、などなど。
そのうしろから、千井くんを押し退けるように窓から身を乗り出した朝水くんは、わたしに顔を近づけてくる。
あの!!!顔面破壊力レベチの顔を!!!
「……あの、さ、葉柴さん」
「は、はひゃ!!」
「……はひゃ?」
………はいって言おうとしたのに、変な奇声が口から飛び出てしまった。なんたる失態。わたしの呂律は一体全体どうなっているんだまったく。
「もし、嫌じゃなかったら、一緒に勉強、おしえてくれない?」
「え、あ、い、今から帰るんじゃ……?」
「………、ちょっと屈辱的、だったけど、千井におしえてもらおうと思ってた」
「ねえ那吏、聞こえてないと思ってたら大間違いだよ?」



