「別に動かなくてもいいやつ動かすし……」
「ああ、点PとかOが動くやつね」
「……ごめんね、私、理解力低いかもしれない」
「大丈夫!もしそうだったとしてもわたしが全力でフォローする!」
「いまはフォローされてる気がしない……」
とりあえず始めよっか、という真生の言葉で、それぞれ学校側から配布された問題集を開く。
……が、ものの数分で。
「凛琉、ごめん、ここわかんない……」
「ん?どこ?」
真生の目と顔が死んでいた。
「勉強とか本来得意じゃない……」
「真生、時々船こいで先生に怒られてるもんね」
「すうがくはねむくなる……」
はあ、と肩を落とす真生に、バイトの疲れが溜まってるんじゃない?と、前々から思っていたことをぶつけてみれば。
「んー……、そう、なのかなあ」
「そうだよ!だから真生にも休憩が必要、」
だよ!と続けようとした言葉は。
「あっれー?!マオマオと凛琉ちゃんじゃん!」
陽気すぎる声に遮られた。



