*
そんなことがあった、翌日のことだった。
「ねえ凛琉。凛琉って、勉強得意?」
「え?」
放課後、真生からこんな質問が投下されたのは。
「え?……んー、得意といえば、得意かな?」
「小テストで高得点取ってたから、成績もいいのかなって思って」
「それなりにはできると思うよ?」
でも、急にどうしたの?と聞けば。
「あのね、凛琉さえよければ、ちょっと勉強教えてもらいたくて」
「あ、もしかして、テスト対策?」
「うん」
こくり、と緩慢にうなずいた真生。
けど、正直意外だった。
「真生でもテストの時は焦るんだね」
なんて言えばいいんだろ。
こう、なんとなくイメージで、どんっと構えてる印象があったから。
「……あー、私も、できることならやりたくはないんだけど、」
歯切れが悪く、視線はそらされ。
ぽりぽり、頬をかいて。
「ちょっと、負けたくなくて」
「……?誰かと勝負してるの?」



