ああ〜この流れ知ってる、多分やってきたこの子が悪役なやつ。


どこかで見た事のある顔だなあと思っていたら、隣のクラスのメリダ・クロリアだ。


可愛らしい顔とその人懐っこい性格で、よく色んな生徒に囲まれているのを視界のどこかに映っていたのを思い出す。


やけにここ最近私に近づいてきては、絡んでくるなあとは思っていたけれど、なるほどこれがお望みだったわけね。



「メリダ……部屋で待ってろって言ったのに」


「ごめんなさい、クリフ様。でもこれまでのことを問い詰めてしまったら、リゼ様も辛いだろうと……居てもたってもいられなくなってしまいました。私は大丈夫です、だからリゼ様を許して上げてください」



あの〜……許すも何も私、貴方に何もしてないんだけど?


この機会を逃さずにクリフ王子からの寵愛を受けようと考えていると……そういう流れですよね!知ってる!知ってる!!