私これでも一応聖女ですが、落ちこぼれなせいで国外追放寸前です!


かといってクリスタルなしに結界を上手こと維持することは、容易いことではない。


どうしたものかと考えに耽る私に、ジルは何やら企んだ顔をしてみせる。


「よーし、リゼ。互いに今日から長期休暇を申請して、クリスタルを治すついでに、レヴィローラの大森林で式を挙げるか」


「はあ?!」


叫ぶように声を上げたのは私ではなくフェイム。


彼には珍しく焦りを滲ませた表情に、ジルはケラケラと笑う。

持っていた書類がぐしゃりと悲鳴を上げているが、そんなことお構い無しにジルの元へと駆け寄っていく。


「ジル?!遂に血迷った!?それに、その間の仕事は誰がするっていうのさ!」


「そりゃあ城に戻ってきてくれた、俺の頼れる相棒に」


「都合のいいことばっかり僕を使うな!!」


揉める二人を他所に、私は割れてしまったクリスタルをそっと手に取り深いため息をついた。


先代にこんな状況見られたら、聖女の名を名乗るな!と怒られそうだ。