私これでも一応聖女ですが、落ちこぼれなせいで国外追放寸前です!



ドクンと跳ねる心臓をどうしていいのか分からずにいると、ジルは優しい笑みを浮かべて、真剣な眼差しではっきりと告げた。


「結婚しよう、リゼ。一生、俺はお前の傍で、共に生きていきたい。お互い守るものを守りながら」


喜びが溢れるその言葉に、思わず私からジルに抱きつきにいくと感情のまま言葉が口から零れた。


「大好きよ、ジル」


私の言葉に返すようにジルが熱い抱擁をすると、どこからか咳払いが聞こえてくる。


ゆっくりと近づいてくる足音に、嬉しくて体温が上がっていたはずなのに、一瞬にして平熱に戻る。


いや、戻るどころか下がってる気がする。


「ジル。久々に会えて嬉しい気持ちを抑えきれなかったのは分かるよ。ただね、一応これ職務で来てるんだよ?そんな求婚をしに、わざわざ僕の睡眠時間を削ってまで仕事をやらせて、ここにやって来たわけじゃないよねえ?」


落ち着いた声の中に若干の呆れが混じるその声に、ビクリと肩を震わせてその声のする方を見れば、書類を片手にしたフェイムがそこにいた。