言われた言葉をようやく咀嚼できた私は、呆気ない程に分かりました。とだけ吐き捨てた。


こうなる事は随分前から分かりきっていたことだし、今更何を言われようとも全て受け入れるつもりでいる。


元々上の大人達が漕ぎ着けた婚約であれば、私達にそういう感情は一切ない。


そのお陰でその婚約破棄には、特に問題はないからどうってことはなかった。


「お前は学園(アカデミー)で落第生でありながら、その唯一持ち合わせた『癒しの加護』の力があるが故に聖女の仕事を任されている。そんな名誉ある役職を得ているにも関わらず、力なき者を嘲り、甚振るなど……下衆にも程がある」


うん、何言っているのかサッパリ分からない。


確かに私は落ちこぼれだ、否定することはまず出来ない。


成績優秀で試験は常に学年トップで、学園でも生徒会長を務め、その名を轟かすクリフ王子とは雲泥の差だから。


私が学園に通えているのは、聖女という上の立場にいる人間を退学させることができない、教師達のせめてもの情けだ。


ただ極々普通に生活している私が、人を苛めているというのは一体何処から発信された誤情報なのだろうか。