「あ、新しいアトラクション抽選か………ランチの時間帯だったら人少ないだろうし狙えるかな……」
「え?」
「加藤さん、ランチちょっと遅れても大丈夫ですよね、抽選しちゃいますー」
「え、ちょっちょっとまっ……!」
「あ、やった。チケット取れた……!加藤さんやりましたよ!」
「そ、そうなん……だ……?」
「ショーも見たいなぁ……あーだめだ、これは全部無理だ」

僕の頭が追いつかないまま、綾香は手慣れた感じであっという間に2つのアトラクションの時間を確定させてしまった。

「加藤さん、ランチなんですけど……食べ歩き派ですか?ファーストフードですか?レストランも予約できるみたいですけど」

待って。
待って待って。
僕……夜中考えたプランがあったんだよ?
どうして、たった5分で全部君がどんどん決めちゃうの。
というか綾香……君……めっちゃランド……詳しくない?