「まあそのうち、君の家は僕の家になるわけなんだけど」
「だから勝手にそういうことをいわないでくだ……んっ!!」

私の口を、加藤さんが急に塞いでくる。
どこからか、きゃーと女性の悲鳴が聞こえてくる。

加藤さんが、ぺろりと私の唇を舐めてから唇を離すと

「というわけで、上司命令なので」

と言うと、私の手を掴み、そのままオフィスに連行した。
…………誰だ、ジンクスの件話したのは……。