俺の前を歩いていたのは男の人だったのに。
疑問に感じた良介が視界をあげると青い服が見えた。
それは透き通るような青で、しかしよく見ると奥のほうに宇宙が見えてくるような不思議な色合いをしていた。
スカートらしきそれを見て相手が女の子だと気がついた良介は、一気に顔を上げた。
その瞬間息が止まる。
透き通るような、それでいて宇宙のような深い色をしたワンピース。
そこから伸びている白い手足。
なぜか靴は履いていなくて、この真冬に半そで姿だ。
金色のふわりとやわらかそうな髪の毛は胸の下まで伸びていて、赤い唇が笑っていた。
少しも寒そうじゃないのが、また不思議だった。
行きかう人々は立ち止まっている少女にぶつかることなく歩いていく。
しかしその視線は少女に視点が合うことなく、その奥の参道を見ているようだった。
見えていない……?
一瞬背筋がゾクリと寒くなった。
良介のほうは時々誰かにぶつかられたり、邪魔だと舌打ちをされたりしている。
そんな中で平然と立って微笑みを浮かべているのは、やっぱり普通じゃない。
まさか、幽霊?
疑問に感じた良介が視界をあげると青い服が見えた。
それは透き通るような青で、しかしよく見ると奥のほうに宇宙が見えてくるような不思議な色合いをしていた。
スカートらしきそれを見て相手が女の子だと気がついた良介は、一気に顔を上げた。
その瞬間息が止まる。
透き通るような、それでいて宇宙のような深い色をしたワンピース。
そこから伸びている白い手足。
なぜか靴は履いていなくて、この真冬に半そで姿だ。
金色のふわりとやわらかそうな髪の毛は胸の下まで伸びていて、赤い唇が笑っていた。
少しも寒そうじゃないのが、また不思議だった。
行きかう人々は立ち止まっている少女にぶつかることなく歩いていく。
しかしその視線は少女に視点が合うことなく、その奥の参道を見ているようだった。
見えていない……?
一瞬背筋がゾクリと寒くなった。
良介のほうは時々誰かにぶつかられたり、邪魔だと舌打ちをされたりしている。
そんな中で平然と立って微笑みを浮かべているのは、やっぱり普通じゃない。
まさか、幽霊?



