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本殿から学校までの道のりはなんとなくわかってきた。
それでもこの世界の道は入り組んでいて、一人で行動できるようになるまでにはまだまだ時間が必要そうだった。
稲荷と2人で校門が見える茂みに身を隠す。
良介は念のためにキツネのお面をつけていた。
みんなが登校してくる時間になってすぐ、良介と稲荷は異変に気がついた。
「みんなの目の色が灰色になってる」
良介が呟くと、稲荷はうなづいた。
ほとんどの生徒、先生の目の色が変化しているのだ。
「きっと、あのモヤの量が増えたんだと思います。この町を覆いつくすほどに」
そう言われて良介は首をかしげた。
「でも、俺はや稲荷はなんともないよな?」
「私は神の使いですから、悪いものに当てられない術を持っています。でも問題はやはり良介さんにあるみたいです」
「俺?」
「えぇ。良介さんは他の世界から来たと言っても普通の人間です。それなのに他の人たちと同じような効果が出ていない。つまり、あの人型のモヤにとって敵になりうる存在ということです」
「だから俺のことを殺そうとしてるのか!」
本殿から学校までの道のりはなんとなくわかってきた。
それでもこの世界の道は入り組んでいて、一人で行動できるようになるまでにはまだまだ時間が必要そうだった。
稲荷と2人で校門が見える茂みに身を隠す。
良介は念のためにキツネのお面をつけていた。
みんなが登校してくる時間になってすぐ、良介と稲荷は異変に気がついた。
「みんなの目の色が灰色になってる」
良介が呟くと、稲荷はうなづいた。
ほとんどの生徒、先生の目の色が変化しているのだ。
「きっと、あのモヤの量が増えたんだと思います。この町を覆いつくすほどに」
そう言われて良介は首をかしげた。
「でも、俺はや稲荷はなんともないよな?」
「私は神の使いですから、悪いものに当てられない術を持っています。でも問題はやはり良介さんにあるみたいです」
「俺?」
「えぇ。良介さんは他の世界から来たと言っても普通の人間です。それなのに他の人たちと同じような効果が出ていない。つまり、あの人型のモヤにとって敵になりうる存在ということです」
「だから俺のことを殺そうとしてるのか!」