でも、そうやってのぼりつめた先で見た景色は最高だった。
「まさか、奥の院まで行くわけじゃないよね? 俺、友達がいるんだ。勝手な行動はできないからね」
奥の院へ続く道に入ってしまうと、2人が良介のことを見つけられなくなってしまう。
そうなっては困ると良介が必死で声をかけたとき、不意に目の前に小さな鳥居が見えた。
それは身長145センチの良介でも頭をぶつけてしまいそうなくらいに小さい鳥居だ。
危うくぶつかってしまいそうになって、慌てて足を止めた。
そして眉間にシワをギューっと寄せる。
「え?」
こんな鳥居あったっけ?
警戒する良介の手を、少女は更に強く握り締めた。
少し痛いくらいの力に良介は驚いて少女を見つめる。
そして良介より10センチは背が低い少女はそのまま鳥居をくぐってしまったのだ。
良介は腰をかがめ、不振に感じながらも同じように鳥居を潜り抜けた。
1月1日はとくににぎわう場所だ。
「まさか、奥の院まで行くわけじゃないよね? 俺、友達がいるんだ。勝手な行動はできないからね」
奥の院へ続く道に入ってしまうと、2人が良介のことを見つけられなくなってしまう。
そうなっては困ると良介が必死で声をかけたとき、不意に目の前に小さな鳥居が見えた。
それは身長145センチの良介でも頭をぶつけてしまいそうなくらいに小さい鳥居だ。
危うくぶつかってしまいそうになって、慌てて足を止めた。
そして眉間にシワをギューっと寄せる。
「え?」
こんな鳥居あったっけ?
警戒する良介の手を、少女は更に強く握り締めた。
少し痛いくらいの力に良介は驚いて少女を見つめる。
そして良介より10センチは背が低い少女はそのまま鳥居をくぐってしまったのだ。
良介は腰をかがめ、不振に感じながらも同じように鳥居を潜り抜けた。
1月1日はとくににぎわう場所だ。



