ああ、そうか……そう思うのは、ユツィーが昔の私と似ているからか。


 殻に閉じこもって、人との関わりを遮断した昔の私に。


 あの時にセドリックに会って、私は殻を破ってこれた。


 殻を破る方法は至って単純で、相手のことをもっとよく知りたいとそう思えば、自ずと関係は築いていける。


 お風呂場の扉を開けて出てきたユツィーに、私は不敵に笑って見せると、彼女をお風呂場から出ようとする彼女の前に立ち塞がった。



「ねえユツィー、一緒にお風呂に入りましょ」


「……できません。私はルフィア様の世話係で――」



 ユツィーの言葉を待たずに、私は着ていた服を脱いで下着姿のまま、ユツィーの服を勢い任せで脱がせた。


 服を脱いでしまえば、後は湯船に無理やり入れれば諦めてくれると、そう思っていた。