やって来たレイの休息日。

 私はいつもの様にユツィーの美味しい朝食を取って、身支度を整えてレイがやって来るのを待っていた。

 せっかくの休みなんだし、昨日みたいに魔法を沢山使ったりとかそういう事はしないでゆったりとした時間を過ごせたらな。


「ふふ、ルフィア様ったら気合い十分ですね」

「そっそんな事ないわよ?」


 返答した割には、鏡の前でさっきからおかしな所はないかと何回確認していることやら。

 そう思いたくはなかったけれど、言われてから与えられた休日を堪能しようとするレイよりも私の方が心待ちにしていると気づく。

 ハイネもユツィーの言葉に賛同するかのように、一つ鳴いた。


「せっかくですし、ちょっといつもと雰囲気を変えてみましょうか」

「んん〜……お願い、します」


 変に勘違いされたくはないけれど、でもどうせなら少しはおめかししたい。