裏庭にはまだ師匠がいるであろうから、空いている教室へ向かう。


ふぅ……、緊張するなぁ……。




「――お、おお王子!あ、あの……っ!」


「何。そんな大声じゃなくても聞こえる」


そ、そうだよね……なんか大きくなっちゃった。緊張しすぎ……?




「え、っと、その……私、朝比奈心愛は





――貴方のことが好きです」