しばらくして、急いで家を出てお母さんを捜した。 お母さん……っ、お母さん……っ、なんで、なんでどっか言っちゃったの……! 私、まだちゃんと謝れてないじゃん……っ、なんで……。 行かないで、って何度も何度も言って捜したけど、いつまで経ってもお母さんは戻ってこなくなった。 ――いつしか私は、勝手にお母さんを悪者扱いして、勝手に嫌ってた。 「……今 話してみて気づいた。 一番悪いのはお母さんじゃなくて――私だ」