私の名前を呼んで。



そんなある日、私の世界は一気に変わっていった。


――お父さんが、突然倒れた。


仕事が忙しくなって、思うように休みも取れていなかったと、いつかに教えてもらった。



それからのお母さんは、まるで別人だった。


二人を育てていくためにはお金がいるのは当然なことで、

お母さんは朝から晩までずーっと仕事をしていた。


家に帰ってこない日もあった。



そんな生活が続いていた、三年間。



いないことが愛情なんだ。

私達のために仕事を頑張っている。


そう言い聞かせてはいたけれど、友達を庇った結果 ターゲットが私へと変わっていったいじめがどんどんエスカレートしていって、


――私はついに限界を迎えてしまった。