ただそれを見つめることしかできない。
体が……動かない。
「ここあちゃーん、朝からどうしちゃったの〜?そんなキモい顔じゃ、折角のぶりっ子声が台無しだよー?」
どうせ、今、私の目の前にいる野崎 夢乃がやったんだろう。
「昨日私水族館に行ってたんだけどねー、そしたら貴女にそっくりな人とナイト様が一緒にいるの見ちゃったんだ――まさか、貴女じゃないでしょうね?」
そ、そんな……見られてたなんて、
気づかなかったし、考えもしてなかった……。
「やっぱりね。今すぐ言えよ、もう会えませんごめんなさいーって」
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