――って、何言ってんだ自分。 


余計恥ずかしくなって、話題を変える。



「よ、よし、行こっか……っ」


「うん!」

「ああ」



乗り換えもなく一本で行けたのであっという間に着いた。

近くにショッピングモールがあるから後で行きたいな……、まあでも今度でいいか。



「おねーちゃん!おおじ!サメさんかっこいいね!」


私にとっては、ていうか全人類にとって "おうじ"ってちゃんと言えてない希星が可愛すぎる。


「だね」


何気に――っていうと少し失礼な気がするけど――王子が希星の面倒を見てくれている
から、私も安心して見られる。


ありがたいなぁ……。