「おねーちゃん!今日ね、先生に 字をていねいに書いてるねって褒められたんだぁ」


「そっかぁ、よかったね。希星の字はきれいだもんね」



そういって頭を撫でると、満足そうに満面の笑みで頷く。


控えめに言って世界一かわいい。自慢の弟。




「そういえば、おねーちゃんの字もきれいだよね。この間ひょうそうされてたんでしょ?」


表彰ってうまく言えないのもかわいい。



私はぎこちなく笑った。きっとうまくは笑えていない。



学校に関連したことってだけで、少し息が苦しくなってしまう。