「えへへ、そうだった。……あ、そうだぁ――」


希星は毎日何かしら今日あった『いいこと』を言う。


大したことはないかもしれないけど、とてもうれしそうに言う希星が可愛すぎて可愛すぎて、、、



「おねーちゃん、今日いいことあったでしょー」


いつもと変わらな、くはないか。



希星にもわかるほど顔にでていたのかな。……そんなに嬉しかったんだな、と今はじめて自覚した。



でも、こんな日々がずっと続くわけなんてないし、いつどうなってもいいよう、今日のことは忘れよう。



「――なんだろうねえ」