お互い――というか主に騎士王子が――くすっと笑えるような話をしあって、笑いながら過ごしていた。 はぁ……、学校生活って何が起こるかわかんないなぁ……。 たぶん学年一くらいのモテ男子といじめられっ子が、 授業中にサボりながら笑い合うなんて。 ――夢か何かかなってくらい、ありえない話だ。 「はは……っ、心愛姫ってほんと面白い……」 「ちょ、なんか褒められてるのか馬鹿にされてるのかわかんないんだけど!」