「そんなこと思われてたのかよ……。いや確かに俺が惚れてたのは花恋が気づいても
おかしくはなかったしな。な?」
「えー?気づけるほうがすごいって。そんなに敏感じゃないのよ、女子は」
「「いや花恋が鈍感すぎただけ」」
見事にハモったね。人のことを言えたもんじゃないけど、たしかに鈍感そう。
「もう、二人して。……て、やばい!そろそろパンケーキ売り切れる!
怜ごめんね!期間限定のパンケーキなのー!」
「お、おい、ちょ、」
花恋ちゃんは彼氏の手を引いてかなりのスピードで走り姿を消した。
「……相変わらずだなあ、花恋は」



