今日は朝から気分が悪く、頭痛がひどかった。
なのに一時間目から体育という最悪の時間割。
……保健室で休んでよっと。
「あ、朝比奈さん。先生ちょっと用事あるからここ出てっちゃうけど大丈夫よね?」
「はい。寝るだけなので」
「ごめんね、何かあったら言ってね」
はい、と返事をしてベッドへ向かう。
「はぁ……っ、はぁ……っ」
誰かの息苦しそうな声が聞こえる。
……!
そこには一年で一番人気のあると言われている男子がいた。
名前はたしか……って、こんなこと考えてられる場合じゃなさそうだね?!
なんでこんなタイミングで先生が出てっちゃうの……?!
見て見ぬ振りとかは嫌だし……あぁもう、私がやるしかないかな……。
タオルを濡らしおでこにのせる。
――希星の看病には少し慣れてたから、この人も順調に看病できた。