それにしても、どうしても隣の人に目がいってしまう。
騎士よりかっこいいかは置いといて、顔が整ってて花恋ちゃんとすごくお似合いだと思う。……もしかして彼氏かな?
そんな私の視線の先に気づいたのか、
「……あ、こちら彼氏の唯人」
「え?!唯人って、花城?え、引っ越さなかったっけ?」
「あー、高校で再会したの。ね?」
ね、と同意を求められた男子は一言、
「ああ」
「あれ、花城ってこんなやつだっけ?」
「ちょ、怜。もともとこんなやつだよ」
「もともとこんなやつってなんだよ」
さっきまで何も言ってなかったのに、いきなりムッとしだした。
……まあそっか。