一回戦目はクレーンゲーム。


どう操作してもつかめない時はつかめないし、正直すべて運にかかっている。


ここを、こうして、っと。


「……やった、一個ゲット」


「あたしだって負けてないからね〜」



――両者十回ずつやった結果。私五個、怜ちゃん六個。


惜しかった……。あと少しだったのにぃ……。






「あ、怜。久しぶりー。元気してたー?」


怜ちゃんの友達、かな?



「あーっ、花恋!ちょー久しぶりいい!!あたしはもちろん元気だよ〜。


あ、この子、心愛。あたしの友達ー」


「心愛、ちゃん?よろしくね、怜の中学の友達です」


めっちゃきれいな人だなっていうのが第一印象。



とりあえず頷く。