私の名前を呼んで。



「へへ、また作るねっ」


「最高かよ」


朝から幸せだなあ、なんて。



歩き出そうとしたら腕を掴まれた。


振り返ると……唇が重なった。



……っ!



「騎、士……っ」


いつもより長くて息が苦しい。


とりあえず騎士の胸をたたいてみるがびくともしない。




終わったと思ったら一言、


「つい」


軽っ。私が肩を使うほど深呼吸する羽目になっているというのに。


「もう!しぬかと思った」