東條ホールディングスのビルまで?
受付に、副社長に渡してくださいって言って、さっさと帰って来れば大丈夫かな。
私は意を決して東條ホールディングスのビルに向かった。
理樹さんに会いませんように。
受付に行って「あの、副社長の忘れ物です、渡して頂けますでしょうか」と封筒を受付に渡した。
「お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか」
「渡して頂ければわかりますので」
その時「亜紀」と私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
理樹さんの声。
振り向くと理樹さんが私に向かって駆け寄ってきた。
しまった、見つかった。
でも、もう、遅い。
私は何を考えたのか、受付に封筒を置いて、走り出した。
「待って、亜紀」
理樹さんは受付の封筒を掴むと、あっという間に私においついた。
そして、私の腕を掴んで、理樹さんの方に向かせられた。
理樹さんは息を切らせて「亜紀、何でここにいるの、健の忘れ物を何で亜紀が届けてるの」と詰め寄った。
どう答えていいか戸惑っていると、私のスマホが鳴った。
受付に、副社長に渡してくださいって言って、さっさと帰って来れば大丈夫かな。
私は意を決して東條ホールディングスのビルに向かった。
理樹さんに会いませんように。
受付に行って「あの、副社長の忘れ物です、渡して頂けますでしょうか」と封筒を受付に渡した。
「お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか」
「渡して頂ければわかりますので」
その時「亜紀」と私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
理樹さんの声。
振り向くと理樹さんが私に向かって駆け寄ってきた。
しまった、見つかった。
でも、もう、遅い。
私は何を考えたのか、受付に封筒を置いて、走り出した。
「待って、亜紀」
理樹さんは受付の封筒を掴むと、あっという間に私においついた。
そして、私の腕を掴んで、理樹さんの方に向かせられた。
理樹さんは息を切らせて「亜紀、何でここにいるの、健の忘れ物を何で亜紀が届けてるの」と詰め寄った。
どう答えていいか戸惑っていると、私のスマホが鳴った。



