俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜

《亜紀か、俺は東條理樹、東條ホールディングス社長だ》

そうだ、確かどこかで、このセリフ聞いたことあるような気がする。

でもどこだか思い出せない。

私は頭を抱えて蹲った。

「大丈夫か?」

目の前の男性は私に声をかけてくれた。

《大丈夫?》

どこだろう、大丈夫?って声をかけて貰ったような気がする。

頭がズキズキする、私は気を失った。

亜紀、亜紀。

私は遠くで亜紀、亜紀って叫んでいる男性を見つけた。

あなたは誰?

俺は東條理樹だ。

東條理樹。

わからない、東條理樹って誰なの?

《亜紀、お前のはじめてを俺にくれ》

《男に振られて、傷心旅行なんだろ?いい出会いでもあればラッキーって思ってたんだろ?俺の妻になれ》

傷心旅行?俺の妻?
わからない、わからない。