亜紀は、ニューヨークに着くと病気だと言う事が嘘のように気分が良かった。
十日間を思い出深くする為に、訪れる場所を二人で決めた。
「亜紀、以前行った場所もいいが、新たな場所を発掘するのもいいと思うぞ」
「そうですね、セントラルパークのベセスダ噴水ひろ広場に行ってみたいです」
「いいなあ、それから?」
「ハイライン、ここは廃線となったその跡地が1.6kmの空中線道公園なんですって」
「亜紀は広場とか公園とか好きだよな」
「はい、自然に親しむみたいなところが好きです、あっ、すみません、私の好みばかり言ってしまって」
「大丈夫だよ、俺も広場とか公園とか好きだから」
「そうですか、良かった」
「なあ、亜紀、この十日間の旅行で子供作ろうよ」
「えっ?」
亜紀は頬を真っ赤に染めて恥ずかしそうに俺を見つめた。
「もしかして、もう授かってるかもしれないけど」
「どう言う事ですか」
「ニューヨークに出発の前の夜、実は避妊してないんだ」
「そうなんですか、全然わかりませんでした」
「そうだろうな、だって亜紀はずっと感じてくれてたもんな、そんな余裕なかっただろ?」
「もう、理樹さんったら」
このままこの時間が止まればいいと思っていた。
でも残酷な運命は俺と亜紀の時間を奪った。
十日間を思い出深くする為に、訪れる場所を二人で決めた。
「亜紀、以前行った場所もいいが、新たな場所を発掘するのもいいと思うぞ」
「そうですね、セントラルパークのベセスダ噴水ひろ広場に行ってみたいです」
「いいなあ、それから?」
「ハイライン、ここは廃線となったその跡地が1.6kmの空中線道公園なんですって」
「亜紀は広場とか公園とか好きだよな」
「はい、自然に親しむみたいなところが好きです、あっ、すみません、私の好みばかり言ってしまって」
「大丈夫だよ、俺も広場とか公園とか好きだから」
「そうですか、良かった」
「なあ、亜紀、この十日間の旅行で子供作ろうよ」
「えっ?」
亜紀は頬を真っ赤に染めて恥ずかしそうに俺を見つめた。
「もしかして、もう授かってるかもしれないけど」
「どう言う事ですか」
「ニューヨークに出発の前の夜、実は避妊してないんだ」
「そうなんですか、全然わかりませんでした」
「そうだろうな、だって亜紀はずっと感じてくれてたもんな、そんな余裕なかっただろ?」
「もう、理樹さんったら」
このままこの時間が止まればいいと思っていた。
でも残酷な運命は俺と亜紀の時間を奪った。