大失恋したら年下王子様の溺愛が待っていました。



それを言葉にして伝えようとしたら、それよりも早くまたキスされた。

「ちょっ、天音っ!」

「ご褒美」

「はっ!?」

何のご褒美だっ!?何のっ!!

わたしは全く理解していないが、さっきまで不貞腐(ふてくさ)れていた天音は何故だか今は物凄く上機嫌になっていて。

「凛々、今日は店来る?俺バイトなんだけど」

「ん。行く」

「やった!でも、飲み過ぎ厳禁な?」

「はーい」

天音との恋人繋ぎも自然になり、わたしは久し振りにおっちゃんのお店に行く事にした。


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「あら、凛々ちゃんったら久し振りじゃない」

天音と一緒にお店に入り、天音はスタッフルームへ、わたしはおっちゃんの前のカウンターに腰掛けた。

「うん。最近色々あって。おっちゃん、取り敢えず生をジョッキで!」

「ハイハイ。今日こそ飲み過ぎないでよ?じゃないとそろそろ天音が狼になっちゃうわよ」

ゴトリとたっぷりビールが注がれたジョッキをわたしの前に置いてくれた。

それをわたしはすかさず口元に持っていき、ゴキュゴキュと喉を鳴らしながら五臓六腑(ごぞうろっぷ)に染み渡らせた。

「っくぅ〜!!これこれ!!やっぱりビールはたまらないわぁ!」