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「ハァ…」
「冨永さん、今日はため息ばかりだね」
「えっ!?す、すみませんっ、」
今日もコンビニでバイト。でも昨日のことがあったからずっと上の空でいたら、ため息吐きまくっていたらしく、西川くんに笑いながら指摘されてしまった。
「ははっ、謝らなくてもいいよ。何か悩み事?」
「悩み事…。これは果たして悩み事なんですかね…」
「もしかして、彼氏のことで悩んでいるの?」
「えっ!?何故わたしに彼氏が居ると!?」
鋭いところを突かれて思わず声が大きくなってしまった。
「だって最近出入口近くで冨永さんのこと待ってる人いるし。年下っぽいけど、弟とか友達って感じじゃ無さそうだし、ね」
「…西川くん、あなた探偵ですか?」
「あまりにも的確な推理に感嘆した。
「…あんなに冨永さんのことばかり目で追っていたら誰だって彼氏だって分かると思うんだけどなぁ」
「え?」
西川くんが何やらボソボソ呟いていて、聞き返すも「なんでもないよ」って笑って誤魔化された。
「…あれ?そう言えば冨永さん前にもうすぐ彼氏と婚約するって言っていたけど、彼がそうなの?」
「うっ…」
西川くんよ。まだ癒えていない傷を抉ってくれるな。
「違うの?」
「そ、その彼には、それはそれはこっぴどく振られまして…」
「へぇ、そうだったんだ。でもまたすぐ新しい彼が出来て良かったね」
…西川くん、悪気はないんだろうけどさっきから容赦なくわたしの心をグサグサ串刺しにしてくる。


