初めて、柊璃くんのおっきな背中に手を回す。 ぎゅってしたいって言ってたもんね、とおどけて言った柊璃くんに体が固まる。 「…聞いてたの?」 「ばっちり」 恥ずかしいやら、嬉しいやら。自分でも今どんな感情なのかわからない。 わかるのは、柊璃くんも私と同じような気持ちなんだろうなってこと。 「明日土曜だし、食欲の秋だし……部活終わったらデートしませんか」 「うんする!」