(仮)愛人契約はじめました

「じゃ、じゃあ、じゃんけんでっ」
と言う正美たちに、美菜はテーブルの上にあったスマホを取りながら言う。

「あー、やっぱ、いいわよ。
 全員来ても」

 ほんとですかっ? とみんな、身を乗り出した。

「向こう増やしてもらえばいいわよね。
 せっかく、これだけの美女軍団が来るって言ってるんだから、向こうも嫌とは言わないでしょ」

 美菜は早速スマホで何処かに連絡をとっている。

「さすが、大野様っ」
「さすが、姐御っ」
「さすが、親分っ」

「……親分はやめて」

 姐御はいいんだ……と思いながら、唯由はヒレカツについていた市販のタレをかけていた。

「唯由は?」

 美菜主催のコンパに行けるとなって、急に心が広くなった正美が唯由に訊いてくる。

 手を上げなかったからだろう。