二人でゴロゴロ……唯由は社食に行く途中で足を止め、スマホを見つめていた。
唯由は頭の中では、蓮太郎とふたり、こたつに入って、ゴロゴロしていた。
雪村さん、暑いです、もう……。
「唯由~っ。
なにしてんの、早く~っ」
先に社食前まで来ていた正美たちが手を振っている。
「道馬さんの姿が中に見えるから、早く~」
苦笑いしながら、
「先、行ってていいよ~」
と唯由が言うと、わかったーという声とともに、みんな急いで建物の中に入っていく。
正美が言うところのお手頃なイケメンの姿を求めて。
いや、道馬さん、まったくお手頃そうじゃないんだけど、と思いながら、欠片もお手頃ではない蓮太郎の声を聞く。



