(仮)愛人契約はじめました

「いけないのか?」

「いや、ちょっと感激しちゃって。
 初めてまともに会話が成り立ちそうだから」

「おおそうか。
 で、なにがいいと思う?」

「現金」

 思わず本音がもれてしまった。

 だが、蓮太郎は大真面目に、
「現金……、現金か。
 しかし、蓮形寺はそんなもの喜ばないからな」
と悩みながら行ってしまう。

 だが、少し先で足を止めてると、振り返り言ってきた。

「ありがとな、大野美菜」