(仮)愛人契約はじめました

「今度買っときますね」
と言ったあとで、唯由は、ハッとしたようだった。

 また食べに来てください、と誘っている感じになったからだろう。

「えーと、まあ……ひとつじゃ、やっぱり、あれですもんね」
とよくわからないことをごにょごにょと言う。

 蓮太郎は食べる手を止め、唯由を見つめて言った。

「……俺が買ってやるよ、二人分の食器。
 また作ってくれ」

 唯由はちょっと赤くなったようだった。

「じ、自分で買いますからいいですっ。
 あっ、お茶、持ってきますねっ」
とまだグラスにお茶はあるのに、冷蔵庫の方に行ってしまう。