(仮)愛人契約はじめました




 帰り際、蓮太郎が唯由に言ってきた。

「あいつ、コンパのとき、お前の隣にいたから覚えてたんだ」

 前もそんな感じのこと言ってましたけど。

 あの人が私の隣にいたの、合流する前ですよね?
と夜道を歩きながら唯由は思う。

 あの息が詰まるような星空はそこにはなく、昼間のように明るい街からは月くらいしか見えなかった。

 サウナの電光掲示板をなんとなく眺める。

 文字が流れていると、つい、読んでしまうのだ。

「サウナ、好きなのか」