「……なんか日常がいきなり帰ってきました。
すべてが眩しいです」
明るすぎる駅の構内を遅い時間だというのにたくさんの人が行き交っていた。
「ちょっと腹減ったな。
軽く食べて帰るか」
と蓮太郎に言われ、はい、と頷く。
駅近くのパスタ系のファミレスに歩いていった。
駐車場を見ながら唯由は言う。
「そういえば、以前、ファミレスの駐車場にポルシェがずらっと並んでたときがあって。
全部、別々に来られた家族連れとかだったんですよ。
今日、ポルシェ安い日なのかなって思いました」
「……全員がその日に買ったわけじゃないだろう」
と言う蓮太郎の後をついてファミレスに入る。
その背中を見ながら、唯由は思い出していた。



