(仮)愛人契約はじめました

 蓮太郎は近くにあったうさぎ小屋に向かって、
「世話になったな」
と言っていたが、なにも世話をしていないうさぎは、寝てるか、はむはむしてるか、突っ立って、はむはむしてるかで。

 相変わらず、人の話を聞いているのかいないのかよくわからなかったが。

 まあ、可愛かった。

 蓮太郎も会話が通じていないのはわかっているようで。

「……うさぎの頭の中、宇宙人並みに想像できないな。
 なに考えてるんだろうな」
と呟いていた。

 いや、あなた宇宙人の頭の中、想像したことあるんですか、と思う唯由を振り向き、蓮太郎が言う。

「まあ、お前の頭の中は、うさぎや宇宙人以上にわからないが」

 なんですか、その言ったもんがち。

 私もあなたの考えてること、さっぱりわかりませんよ~と思っている間に、蓮太郎は梢たちに頭を下げて言っていた。

「ぜひ、一度、うちにも遊びにいらしてください。
 雅代さんも」